こんにちは。
今回は、特許も取得している「多言語学習サイト・メモリーサポーター」の独自システムである単語復習や解析の仕組みをご紹介します。
忘却曲線と復習時期について
学習してから時間の経過とともに記憶がどのように減少していくか、を示したグラフを「忘却曲線」と呼びます。
時間とともに指数関数的に減少することが実験などにより確かめられています。
何度も繰り返し復習すると、減少がだんだんとなだらかになってきます。(下図)
(①②③④⑤は復習したことを示しています。)
学習内容が難しくて覚えにくい(忘れやすい)ものであれば、減少が急激になります。(下図赤線)
適切な復習の時期について考えてみましょう。
十分に覚えている時に復習しても時間の無駄です。
(上図の”Remembering Zone“)
すっかり忘れてしまってから復習すると、辞書を調べなおしたりして一から覚えなおす必要があり、膨大な手間がかかってしまいます。
(上図の”Forgotten Zone“)
忘れそうで忘れていない適切な時期に復習をすれば、最も効率のよい学習ができます。
(上図の”Memorizing Zone“)
サイト内で共通して保持されるデータ
説明する上で重要なデータは下記の通りです。
ユーザーごとに単語1つ1つに保持されるデータ
記憶レベル
その単語をユーザーがどの程度記憶しているかの値で、初めは「0」で、単語に枠が付いたときの操作によりアップダウンします(後述)。
この値が大きい場合、次にその単語が出てきた時に枠が付くまでの時間がどんどん長くなり、最終的には何カ月・何年も枠が付かなくなります。
最終アクセス時間
その単語に枠が付いてユーザーが操作した最後の時間です。
単語1つ1つに保持されるデータ
単語レベル
その単語の重要度、その単語は学校のどの学年で習うか、などいくつかのレベルを設定しています。
ユーザーは自分がどの単語レベルの単語を覚える対象とするのかを設定し、その対象となる単語レベルの単語だけが、枠付けの対象となります。
単語記憶難易度
その単語を記憶する難易度です。ユーザーの母国語によっても変わります。
例えば「internet」は、日本語で外来語として使われているので覚えるのは簡単ですが、
外来語として使われていない言語では覚えるのは簡単ではありません。
枠付けシステム
メモリーサポーターには3つの学習方法があります。
- 収録記事を検索して読む
- よそからテキストをコピペして読む
- 単語帳
ユーザーがログインしている場合、
- 上記①②において「解析」ボタンを押した時に枠を付けるかどうか
- ③の単語帳でどの単語を優先的に出力するか(出力された単語には全て枠が付きます)
について、
メモリーサポーターでは「忘却曲線」を使った下記の計算を自動的に行い、学習&復習すべき単語に枠が付きます。
枠が付く条件の計算式
経過時間(現在時間 - 最終アクセス時間)
≧ exp(定数1 / (単語記憶難易度 + 定数2) × 記憶レベル)
ある単語の記憶レベルが0の時、次に枠が付くまでの時間を4時間としましょう。
この単語の記憶レベルが1になると、次に枠が付くまでの時間が4×3で12時間くらいになるでしょうか。
この場合、この単語の記憶レベルが2になると、4×3×3で36時間くらいになるでしょう。
そして、この単語の記憶レベルが3になると、4×3×3×3で108時間くらいになるでしょう。
何度も学習すれば忘れる速度がどんどん遅くなるため、枠が付くまでの時間がどんどん伸びていきます。
単語記憶難易度が大きい(その単語が覚えにくい&忘れやすい)場合には、
上で×3であったところが×2や×1.5などとなり、次に枠が付く時間が全体的にどんどん短くなります。
枠が付いた時の操作
単語に枠が付いた場合、下記の操作をしてください。
- 単語を十分に覚えている ⇒ 左クリック ⇒ その単語の「記憶レベル」が1アップ
- 単語を十分に覚えていない ⇒ 右クリック(左クリック2回) ⇒ その単語の「記憶レベル」が1ダウン
このようなシステムにより、ユーザーが忘れそうで忘れていない適切な時期に、
文中で枠を付けたり単語帳に優先的に出題して、ユーザーに復習を促します。
皆さんの効率的な学習に、ぜひメモリーサポーターをお役立ていただきたいと思います。