こんにちは。
韓国・文在寅大統領がまたまた出鱈目を言って日本を非難しました。
8月14日の「慰安婦の日」では慰安婦合意に反することを言い、8月15日の「光復節」では日本に和解を呼びかけ、
硬軟使い分けて日本から譲歩を引き出そうという戦略かもしれませんが、
狼少年と同じで、もはやまともに相手をする日本人はほとんどいないのではないでしょうか。
まともに相手をして話し合いを行って合意をして文書に残したとしても、
どうせ守られないでしょうから、時間と労力の無駄です。
今回は、
- 文在寅大統領、ホワイトリスト除外施行後の閣議で日本を激しく批判
- 文大統領の閣議冒頭発言の日本語英語の全文
- 日本はアジア諸国の歴史の加害者
- 一度謝罪や合意したからといって問題は終わりではない
- 英語の聞き流しをしよう
の順にご紹介します。
文在寅大統領、ホワイトリスト除外施行後の閣議で日本を激しく批判
「慰安婦の日」のメッセージ
8月14日の「慰安婦の日」のメッセージで文在寅大統領は、
私たちは世界中の市民社会と協力し他の国々の犠牲者に希望を与えたキム・ボクドンさんを含む多くのお婆さんたちを記憶し続けます。
と述べ、
日本政府が日本国民の税金から10億円を拠出して作った「和解・癒やし財団」を6月17日に解散したことに続き、
「今後,国連等国際社会において,互いに非難・批判することは控える。」と約束した慰安婦合意を反故にしました。
光復節での演説
8月15日の光復節での演説では、
過去を振り返るということは、過去に執着することではなく、起こったことを克服し、未来に向かって進むことを意味します。私たちは、日本が隣り合う国々に不幸をもたらした過去をじっくりと考えつつ、東アジアの平和と繁栄を促進する上で共に主導的な役割を果たすことを願っています。
遅れてもやらないよりはよい:日本が対話と協力の道を選択した場合、私たちは喜んで協力します。私たちは日本と協力して、公正な貿易と協力に取り組む東アジアを創造します。
昨年の平昌冬季オリンピックに続いて、東京夏季オリンピックは来年開催され、北京冬季オリンピックは2022年に予定されています。これは過去に前例のない東アジアオリンピックシリーズとなります。東アジアにとって友好と協力の枠組みを固め、共通の繁栄への道を歩む絶好の機会です。
平昌オリンピックで世界中の人々が「平和な朝鮮半島」を目撃したように、東京オリンピックが友好と協力の希望の源になることを楽しみにしています。
東アジアの将来の世代が協力して繁栄を経験できるように、私たちは私たちに託された責任を果たします。
などと述べ、日本との和解を呼びかけました。
しかし、「犯罪者が犯罪を止めてやるから金をよこせと言う」ようなもので、真剣に取り合う人もいないでしょう。
8月14日には慰安婦合意を反故にするようなことを言い、15日には軟化して見せて日本との和解を呼びかけ、硬軟織り交ぜて日本を懐柔しようとしたかに見える文在寅大統領でしたが、
日本が相手をせず28日にホワイト国(グループA)からの除外を実施したことで裏切られたと思ったのか、
またまた強い態度に出て日本を非難しました。
8/29 [共同通信] 韓国大統領、閣議で鋭く日本批判 強硬姿勢に回帰、「歴史歪曲」
8/29 [テレ朝ニュース] 文大統領が再び日本批判 窮地打破狙い厳しい言葉で
文大統領の閣議冒頭発言の日本語英語の全文
日本がホワイトリストから韓国を除外する措置を8月28日に施行した後初めて開かれた閣議での、文大統領の冒頭発言の日本語と英語の翻訳の全文がこちらです。
(次の章に全文を抜粋しますが、解析機能・朗読機能・辞書機能を使いたい方はこちらでどうぞ。)
文大統領は英語ができないためほとんど朝鮮語(韓国語)でスピーチをするのですが、
今回は韓国の閣議ということで当然ながら朝鮮語での発言であり、
それを韓国政府が英語に訳したものと、その英語を弊社が日本語に訳したものです。
日本はアジア諸国の歴史の加害者?
文大統領の発言の全文を順に抜粋し、私の意見を付けたいと思います。
ヘッドライン
日本が信頼できる貿易相手のホワイトリストから韓国を除外したことに関する閣議での文在寅大統領の冒頭発言
このヘッドラインは引用元の「Korea.net」が付けたもので、「Korea.net」はWikipediaによると、「韓国政府の公式ウェブポータル」であるとのことです。
それにしては、下の第一段落で文大統領が言っていることと違っていますね。
第1段落
{Unofficial translation}
Today’s Cabinet Meeting has been convened to decide on the Government’s proposals for next year’s budget and mid-term fiscal plan before they are submitted to the National Assembly.
{弊社訳}
本日の閣議は、来年度予算と中期財政計画に関する政府案を国会に提出する前に最終決定するために召集されました。
第2段落
Japan has eventually implemented its measure to remove Korea from its whitelist. The Japanese Government’s attitude is very regrettable, but we can ably weather this situation.
日本は最終的に韓国をホワイトリストから除外する措置を実施しました。日本政府の態度は非常に残念ですが、私たちはこの状況をうまく乗り切ることができます。
うまく切り抜けられるなら、そこまで騒がなくてよいのではありませんか?。
第3段落
Our Government has already put in place fallback plans from various perspectives. We will thoroughly implement the measures that have been prepared to minimize damage to our economy and businesses. Crucially, we will take this as an opportunity to catapult the Korean economy onto a new level by enhancing the competitiveness of manufacturing and other industries. We will also, as a sovereign state, resolutely take steps to respond to Japan’s unwarranted economic retaliation.
私たちの政府は様々な観点から作った代替計画をすでに提出しています。私たちは私たちの経済と企業への損害を最小限に抑えるために準備された対策を徹底的に実行します。重要なのは、製造業やその他の産業の競争力を強化することにより韓国経済を新しいレベルに押し上げる機会としてこれを活用することです。私たちはまた、主権国家として、日本の不当な経済的報復に断固として対応する措置を講じます。
経済報復ではなく優遇措置の廃止だと何度言えば分かるのでしょうか。
少なくとも韓国が該当材料の管理をしっかり行っていることを証明しようと努力してから言うべきでしょう。
第4段落
Japan must be honest. Japan has yet to even state an honest reason for its economic retaliation. The Japanese Government is trying to rationalize its economic retaliation by baselessly shifting its rhetoric as frequently as necessary. No matter what excuse it invokes as justification, it is clear that the Japanese Government has linked historical issues to economic matters. I have no other choice but to point out that its attitude is very disingenuous.
日本は正直でなければなりません。日本はまだ経済的報復の正直な理由さえ述べていません。日本政府は、レトリックを必要に応じて頻繁に根拠なく変更することにより、経済的報復を合理化しようとしています。正当化しようとしてどのような言い訳をしたとしても、日本政府が歴史問題を経済事案に結び付けていることは明らかです。日本政府の態度は非常に不誠実であると指摘せざるを得ません。
「Japan must be honest」とは面白いことを言うものです。
issue:重要な点,論(争)点; 問題(点) =重要な議題
matter:問題; 事,事柄 〔of〕. =個人的な問題
世界中の耳目が集まる中で日韓請求権協定を守れない韓国が、
簡単にごまかしが効く輸入品の転売について、
どうしてしっかりと規則を守っていると考えられるでしょうか?
自己破産をした人間に銀行が新たにお金を貸さないのと同じです。
報復も何もそれ以前に世の中の道理というものです。
第5段落
Its attitude toward historical issues has been never honest, either. It is an immutable fact that Japan was the perpetrator behind unfortunate chapters of history not only in Korea but also in many other Asian countries. The attitude of the Japanese Government, which neither acknowledges nor repents its past wrongdoings but rather distorts history, only aggravates the wounds and anguish of the victims. Its preposterous claim to Dokdo – the first part of our territory to fall victim to imperial Japan’s aggression – remains unchanged to this day.
歴史問題に対する日本の態度も、過去から現在まで正直であったことは一度もありませんでした。日本が韓国だけでなく他の多くのアジア諸国の歴史の不幸な出来事の背後にある加害者であったことは不変の事実です。日本政府の態度は、過去の悪行を認識も悔い改めもせずむしろ歴史を歪曲するもので、被害者の傷と苦悩を悪化させるだけです。日本帝国の侵略の犠牲になった最初の私たちの領土である独島に対するそのばかげた主張は、今日に至るまで変わっていません。
言うまでもありませんが、「Dokdo」は竹島の韓国名(独島、ドクト)ですね。
アジアは、西はトルコから東は日本、北はロシアから南はインドネシアまで、約50もの国があり、
その中で第二次世界大戦時に独立を保っていた地域は、日本やタイやトルコを始めほんの一部で、
日本軍が占領をした地域も、東アジアや東南アジアだけでした。
日本軍には朝鮮人がたくさんおり、100名を超える将校、約17400名の志願兵、約116300名の軍人、約126000名の軍属が朝鮮人でした。
仮に「日本が韓国だけでなく他の多くのアジア諸国の歴史の不幸な出来事の背後にある加害者であった」とするなら、
韓国がどうして加害行為に加担していないということになるのでしょうか。
オーストリアは1938年にヒトラー総統率いるドイツに併合され、戦後「ドイツによる最初の侵略被害者」であると主張していましたが、
1991年にフランツ・フラ二ツキー首相が国民議会で
私たちは、私たち国民のすべての行為と歴史の中で行ったことに関して、その善悪を認識している。私たちに都合のいいことを受け容れるだけではなく、亡くなった人々へ悪行を認め、謝罪しなければならない。オーストリアの政治家はこの問題を避けていたが、私は今、オーストリア連邦政府の名の下、史観・政治的文化面の基準として、また新たな欧州の政治的文化面の一頁として、新たなとして基準として、このことを明確に言及する。
と述べて、被害者に謝罪しました。
また、ファン・デア・ベレン大統領が2018年の新年の演説で、
今年はヒトラー・ナチス政権のわが国併合80年目を迎える年だ。わが国はヒトラーの犠牲国であると共に、加害国だったという事実を単に記憶するだけではなく、心の中でしっかりと留めておかなければならない。
と述べ、2019年にはイスラエルを訪問して慰霊碑の前で頭を下げ、
オーストリアはショア(ユダヤ人虐殺)の共犯者であり、多くの国民は犯罪者だった
と語りました。
日本はテロやスパイや便衣兵の疑いにより民間人を殺害したことはありましたが、ドイツのように特定の民族であるという理由で組織的に殺害したことはありません。
しかし、韓国は日本を「多くのアジア諸国の歴史の不幸な章の背後にある加害者」と呼んで非難するなら、
自ら省みてオーストリアの態度を少しは見習うべきではないでしょうか。
一度謝罪や合意したからといって問題は終わりではない?
第6段落
Starting from looking squarely at the past, Japan must cooperate with the world and move toward the future. It is never shameful to remember and reflect on the past. Every country has shameful moments in its history. Korea also has chapters in its history that are sources of shame and self-inflicted, not to mention those tied to foreign powers. However, when we remember and reflect on the past, we can be born-again. Recollection and self-reflection about the past can never be completed. This is not something that can be brought to conclusion just by saying that repentance is over because it was uttered once or that the past is completely over because an agreement was reached once.
過去を真正面から見ることから始めて、日本は世界と協力して未来に向かって行かなければなりません。過去を思い出し振り返ることは決して恥ずべきことではありません。全ての国には歴史に恥ずべき瞬間があります。また、韓国にも恥ずかしく思う原因となり自ら招いた歴史の一部分があり、言うまでも無くこれらは外国勢力と結びついて起こったものです。しかし、私たちが過去を思い出して振り返るとき、私たちは生まれ変わることができます。過去についての回想と自己反省は、決して終わらせることができません。このことは、一度口にしたから悔い改めるのは終わりだと言ったり一度合意がなされたから過去は完全に終わりだと言って解決できる問題ではありません。
一度口にしたから悔い改めるのは終わりだと言ったり=日本は既に謝罪したのでこれ以上謝罪しない
一度合意がなされたから過去は完全に終わりだと言って=日韓請求権で完全かつ最終的に解決している
と言っている日本を批判しているのは誰でも分かりますね。
謝罪しても合意しても解決しないなら、いったい何をすればよいのでしょうか。
いつまでも外交カードとして使おうと言う魂胆が見え見えでとても醜いと感じます。
第7段落
Japan has to take to heart lessons from Germany which has gained trust from the international community by reflecting on its past sincerely, confirming its past wrongdoings as often as needed and reconciling and working together with neighboring European countries.
過去を誠実に振り返り必要に応じて過去の悪行を認識し近隣の欧州諸国と和解し協力することにより国際社会から信頼を勝ち得たドイツからの教訓を、日本は心に留めなければなりません。
そもそも日本はドイツのような民間人への組織的大虐殺など行っていません。
(当然ながら、敵国兵士、反乱捕虜、テロリスト、スパイ、便衣兵への虐殺は行いました。)
ドイツは侵略戦争に関する国家賠償は一切行っていませんし、
国家に対しては謝罪も賠償も講和条約締結も行っていません。
ドイツが行ったのはユダヤ人虐殺に関する謝罪と個人賠償だけです。
それでも、ベトナム戦争での民間人への強姦や虐殺などの極悪非道について、謝罪をして撤回したり国家賠償も個人賠償も行っていない韓国に対して、
ドイツも過去の悪行云々言われたくないでしょうね。
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