時事・政治

新元号が令和に決定!世界の英語ニュース原文で海外の反応を見る

 

こんにちは。

今回は30年ぶりの元号の変更(改元)という時事ネタです。

 

新天皇の即位と新元号への改元

 

4月1日の午前11時半、菅官房長官が記者会見を開き、

安倍内閣の閣議で最終的に決定された、5月1日から使用される新元号を発表しました。

 

新元号は「令和(れいわ)」です。

 

元号は「645年大化の改新」で有名な、「大化」を最初として、

天皇が変わったり世の中に不幸があったりしたときに変えられてきました。

 

歴代中華皇帝は、空間だけでなく時間まで支配するという思想に基づいて暦を作り元号を営んでいましたので、

中華帝国から冊封を受けていた朝鮮や琉球などの国(属国)は、元号を持つことができませんでした。

 

日本(大和朝廷)が「大化」以来元号をずっと営んできたことは、

6世紀以降中華帝国の属国とならず独立国であり続けたことの大きな傍証でもあります。

(時代により「朝貢(貿易)」はやっていました。)

 

そして、元号は「令和」で248番目となります。

(初代神武天皇から数えて、明仁(あきひと)今上天皇は125代、徳仁(なるひと)皇太子殿下が即位されれば第126代です。)

 

明治以後最近まで、皇室典範で、

  • 天皇が崩御されるまで終身天皇であられ続けること(終身在位
  • 天皇在位中は同じ元号を使い続けること(一世一元

とされてきましたが、

2017年に「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」ができ、

今上天皇が皇太子殿下にご譲位し5月1日に皇太子殿下が即位されることになりました。

 

「令和」への改元は、元号を改める政令として、

4月1日に天皇陛下が署名されて公布され、5月1日に施行されます。

 

 

「令和」の由来

 

1番目の「大化」から247番目の「平成」まで、全て中国の古典から取ったもので、

今回の新元号の6つの原案には中国の古典から取ったものがあったとのことですが、

史上初めて日本の万葉集から取った「令和」に決まりました。

 

「令和」は下記の万葉集の梅花の歌(三十二首の序文)の一部から引用したとのことです。

 

初春例月、気淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香

 

初春(しょしゅん)の令月(れいげつ)にして、気(き)淑(よ)く風(かぜ)和(やわら)ぎ、梅(うめ)は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭(らん)は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす

 

 

万葉集とは

 

万葉集は日本に現存する最古の和歌集で、

天皇・貴族から下級官人・防人・農民まで様々な身分の人が詠んだ、

西暦759年までの約130年間の歌が4500首以上集められ、

600年代後半から700年代後半に編纂されました。

(うち2100首以上が作者不詳。)

 

万葉集が編纂されたころは平仮名も片仮名も存在しておらず

万葉仮名という漢字の音だけを借用して日本語を表示したもので、

古典中国語の語順ではなく日本語の語順で書かれています。

 

ただ、今回の引用部分も含め、序文は和歌を説明する「詞書(ことばがき)」とも呼ばれる部分で、漢文で書かれています。

 

 

「令和」に込められた意味

 

菅官房長官の新元号発表の後、安倍総理が記者会見を開き、

新元号の意味や由来や込められた願いなどについて発表しました。

 

安倍首相は会見で、

「令和」には「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められ」ており、

引用した万葉集には幅広い階層の人々の歌が収められ、

日本の「豊かな国民文化と長い伝統を象徴する国書」であることもあり、

  • 「悠久の歴史と薫り高き文化、四季折々の美しい自然、こうした日本の国柄をしっかりと次の時代へと引き継いでいく」
  • 「一人一人の日本人が明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる、そうした日本でありたい」

との願いを込め、

「新しい元号も広く国民に受け入れられ、日本人の生活の中に深く根差していくことを心から願っています」

と述べました。

 

 

海外メディアの報道

 

海外通信社も相次いで速報を出しました。

 

皆さんも、30年ぶりの改元の感慨を英語で読んで味わってみてください。

 

アメリカメディア

 

イギリスメディア

 

インドメディア

 

中国メディア

 

韓国メディア

 

 

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